【お金は】フリーランスは値切り交渉に応じると詰む【ないとこにはない】

フリーランスとして働いていると、
- 仕事を受注した後に値切り交渉に持ち込んでくる
- 「次で埋め合わせするから……」と安い報酬を提示される
- 「いつも助かってます」と感謝しつつ激安の報酬を提示してくる
という残念な人たちに遭遇することがあります。
もしかしたらあなたも「それでもお金になるなら……」と渋々受けてしまった経験があるかもですが、こういう値切り交渉に応じているとフリーランスの生活は詰みます。
今回は、フリーランスは値切り交渉に応じない方がいい理由、そして値切る相手との関係を断つことで得られるメリットについてお伝えしていきます。
目次
フリーランスは値切り交渉に応じると詰む
フリーランスが値切り交渉に応じるのは、今すぐやめた方がいいです。
理由は、
- 労働環境の地獄化
- どんどん舐められる
- モチベーション破壊
の3つです。
労働環境の地獄化
適正な報酬よりも安い金額で仕事を受けるということは、「自分の時間・お金・体力など、すべてのリソースを奪われている」と考えた方がいいです。
- 営業活動や作業にかけた時間
- 外注や営業代行、広告にかけたお金
- 営業、作業、事務処理をした体力
フリーランスはそれらを「先に」投下することで、お金という形でより以上のリターンを得ます。
適正な報酬が支払われないということは、自分が先に投下したリソースを回収できないということです。
つまり、「本来より安いけどお金になっている」と思っていても、その実はしっかりと損をしているわけです。
そしてその損を補填するには、さらに仕事をするしかない。
そうなると、どんどん低賃金・長時間労働のドツボに嵌まってしまうわけですね。
どんどん舐められる
本来より安い報酬で仕事を引き受けてしまうと、「あ、コイツこんなもんでいいんだ」と思われ、関係が長くなるほど相手に舐められてしまいます。
こちらがいくら「相手を助けるため」みたいな親切心で引き受けたとしても、残念ながら相手にとっては「安く済んだ」以上のものではないことがほとんどです。
そうなれば相手は次からも、同じような価格感で仕事を依頼してくるようになります。
また値切り交渉してくる人の常套手段として、「次回以降の案件で埋め合わせするから……」というような“大丈夫”感を出して、不利な条件を飲ませようとしてくるのがあります。
しかし、こういう言葉を信じてはいけません。
なぜならこういう相手が、将来的に条件のいい案件を持ってくることはないからです。
たとえ本当にそういう気持ちがあったとしても、それは能力的に難しいと言わざるを得ません。
というのも、
- 営業力がない
- 提案力がない
- スキルがない
など何らかの能力が不足しているから、安い金額での案件発生につながっているわけです。
そしてそれが、あなたへの依頼時に「値切り」という形で表れます。
つまり一度我慢すれば済む話ではなく、次もその次も割に合わない依頼しか来ず、その結果どんどん損が積み重なっていく負の連鎖が生まれるのです。
本来より安い報酬で仕事を受けるということは、相手の損を体(てい)よく擦り付けられているのと同じなわけですね。
モチベーション破壊
適正な報酬を得られないと、モチベーションが著しく下がります。
その結果「やっつけ仕事」になってしまい、納品物のクオリティにかなり影響してきます。
もっとも、そういう形で安い報酬になった場合、「やっつけ仕事」程度のクオリティしか求められないケースもあるでしょう。
しかし実際には、報酬額が安くなろうが、適正な相場のパフォーマンスを求められることがほとんどです。
値切り交渉してくる相手は、とりあえずその金額で仕事を受けさせることしか考えていません。
「報酬が安くなった分、この点では譲歩します」というような提案はあることは、あまりありません。
そのため、「受けさせてしまえばこっちのもの」という感じで、割に合わない仕事を強いてきます。
僕も経験がありますが、割に合わない仕事に長い時間と大きな労力を奪われるのは、苦痛以外の何物でもありません。
そういう仕事は心身の健康にも害を及ぼしますので、それが他の仕事のクオリティやプライベートなどにもよくない影響を与えます。
払わない人は、ずっと払わない
適正な報酬を払えない人が、急に適正な報酬を払うようになることはありません。
なぜなら適正な報酬が払えないということは、その前段階で不利な条件で取引をしているということで、言ってしまえば「そのレベルの能力しかない」ということだからです。
フリーランスとしてしばらく働けば、力を尽くすべき相手とそうでない相手がいることは見えてきます。
しかしフリーランサーの中には、人助け的な気持ちから値切り交渉に応じてしまい、割に合わない仕事で疲弊しているという人もいます。
僕の知り合いの中にも、そうやってすり潰され、フリーランスを辞めてしまった人が何人かいます。
払わない人は、ずっと払いません。
フリーランスは同時に対応できる案件に限りがありますので、そういう繋がりは断っていかないと、いつまで経っても浮かび上がることはできません。
値切り交渉に応じないことで、仕事のコスパはどんどんよくなる
払わない人がいる一方で、能力の高い人ほど高い報酬を提示してくる傾向があります。
なぜなら、高い報酬を提示することで
- 受託側のモチベーションアップ
- 納品物の品質向上
- 良好なパートナーシップ
などのメリットがあることを理解しているからです。
フリーランスの立場からすると、依頼内容に比して適正またはそれ以上の報酬を提示されれば、「求められる以上のものを提供しよう」とモチベーションが上がるのは当然です。
またそういう相手との関係は、できるだけ継続したいと考えるのも自然な感情でしょう。
そうすれば自ずと気持ちよいコミュニケーションへとつながり、良好な関係を築けるというわけです。
そして能力の高い人と一緒に仕事をすることで、自分のスキルを上げることもでき、その結果、収入アップや労働時間の短縮の実現へとつながります。
断ったら仕事がなくなる… なら営業するしかない
値切り交渉を断れば、仕事がなくなるかもしれない。
それもたしかに、当然の心配といえるでしょう。
しかしそれをやらない限りは、使い倒されて終わるだけです。
仕事がなくなるのなら、営業するしかありません。
「自分には営業力がない」というフリーランサーもいますが、営業は数をこなせば(ある程度は)できるようになります。
またちょっとキツイ言い方ですが、そもそも営業するつもりがないのにフリーランスになってはいけません。
お客様との出会いの数を増やせば、仕事は発生します。
あとはそこでちょっと背伸びして、自分の出せるパフォーマンスを上げていくことを意識しましょう。
そうすれば、自分よりも能力の高い人とつながるチャンスが増えていきます。
そして繰り返しになりますが、能力の高い人は「高い報酬を提示する」ことのメリットを心得ています。
そういう人とのつながりを大切にしていけば、値切り交渉してくる人を相手にしなくなっている自分に気づくでしょう。
まとめ
以上、フリーランスが値切り交渉に応じない方がいい理由、そして値切る相手との関係を断つことで得られるメリットについてお伝えしました。
今現在、
- 割に合わない仕事で疲れ果てている
- 値切り交渉に応じなければ仕事がなくなる
という人は、何よりもまずは新規開拓を優先しましょう。
ある程度、自分のもとに案件が回ってくるようになれば気持ちの余裕も出てきます。
そうなれば損を擦り付けてくる人を相手にすることが、いかに生産性の低いことか見えてくるはずです。