theme.jsonでフォントサイズのプリセットを設定する方法

Web制作
2026.08.26

WordPressでは、theme.jsonを使ってブロックエディターで利用できるフォントサイズのプリセットを設定できます。

この記事では、theme.jsonでフォントサイズを定義する際に押さえておきたいポイントとして、デフォルトのフォントサイズを無効にする方法、流体タイポグラフィを設定する方法、カスタムフォントサイズの有効・無効を切り替える方法を紹介します。

フォントサイズのプリセットを設定する

まずは、theme.jsonのsettings > typography > fontSizesでフォントサイズのプリセットを定義します。

ここで注意したいのが、theme.jsonのバージョンが3の場合です。

現在のWordPressでは、small、medium、large、x-large、xx-largeがデフォルトのフォントサイズslugとして扱われています。

theme.json v3では、settings.typography.defaultFontSizesがデフォルトでtrueになっています。そのため、これらのデフォルトプリセットは、テーマ側で同じslugを指定しても上書きできません。

独自のフォントサイズプリセットを設定したい場合は、defaultFontSizesをfalseにして、WordPress側のデフォルトプリセットを無効にしておきましょう。

{
	"$schema": "https://schemas.wp.org/wp/7.0/theme.json",
	"version": 3,
	"settings": {
		"typography": {
			"defaultFontSizes": false,
			"fontSizes": [
				{
					"fluid": false,
					"name": "Small",
					"size": "12px",
					"slug": "small"
				},
				.
				.
				.
			]
		}
	}
}

流体タイポグラフィを有効にする

フォントサイズをより柔軟に調整したい場合は、**流体タイポグラフィ(Fluid Typography)**を利用できます。

流体タイポグラフィとは、画面幅(ビューポート)の変化に応じて、フォントサイズを滑らかに変化させる仕組みです。

従来のメディアクエリを使った方法では、ブレイクポイントを境にフォントサイズが段階的に切り替わります。一方、流体タイポグラフィでは画面幅に応じてフォントサイズが連続的に変化するため、さまざまな画面サイズで自然な文字サイズを保ちやすくなります。

settings > typographyのfluidをtrueにすると、流体タイポグラフィを有効にできます。

{
	"$schema": "https://schemas.wp.org/wp/7.0/theme.json",
	"version": 3,
	"settings": {
		"typography": {
			"defaultFontSizes": false,
			"fluid": true,
			"fontSizes": [
				{
					"fluid": false,
					"name": "Small",
					"size": "12px",
					"slug": "small"
				},
				{
					"fluid": {
						"max": "16px",
						"min": "14px"
					},
					"name": "Medium",
					"size": "16px",
					"slug": "medium"
				},
				.
				.
				.
			]
		}
	}
}

また、流体タイポグラフィは、フォントサイズごとに個別設定することもできます。

たとえば、上記のSmallのようにfluidをfalseにすると、そのフォントサイズでは流体タイポグラフィを無効にできます。

一方、fluidにminとmaxを指定すると、その範囲内でフォントサイズを流動的に変化させることができます。

このように、すべてのフォントサイズを一律に流動化するのではなく、デザインに応じてプリセットごとに調整できます。

カスタムフォントサイズを設定する

WordPressのブロックエディターでは、用意されたフォントサイズのプリセットを選択するだけでなく、ユーザーが任意のフォントサイズを入力することもできます。

この機能を制御するのが、settings > typography > customFontSizeです。

customFontSizeをtrueにすると、ユーザーが任意のフォントサイズを指定できるようになります。逆にfalseにすると、任意のフォントサイズを入力できなくなります。

たとえば、自由なフォントサイズを指定されることでレイアウトやデザインが崩れる可能性がある場合は、falseにしておくとよいでしょう。

{
	"$schema": "https://schemas.wp.org/wp/7.0/theme.json",
	"version": 3,
	"settings": {
		"typography": {
			"defaultFontSizes": false,
			"customFontSize": false,
			"fluid": true,
			"fontSizes": [
				{
					"fluid": false,
					"name": "Small",
					"size": "12px",
					"slug": "small"
				},
				{
					"fluid": {
						"max": "16px",
						"min": "14px"
					},
					"name": "Medium",
					"size": "16px",
					"slug": "medium"
				},
				.
				.
				.
			]
		}
	}
}

まとめ

theme.jsonでは、settings > typography > fontSizesを使って、テーマで使用するフォントサイズのプリセットを定義できます。

特にtheme.json v3を使用する場合は、WordPressのデフォルトフォントサイズプリセットが有効になっている点に注意が必要です。独自のプリセットを設定する場合は、defaultFontSizesをfalseにしておきましょう。

また、fluidを設定すれば、画面幅に応じてフォントサイズを滑らかに変化させることができます。さらに、customFontSizeによってユーザーによる任意のフォントサイズ指定を許可するかどうかも制御できます。

これらの設定を組み合わせることで、ブロックエディターでの編集の自由度と、テーマ側でのデザインコントロールを両立できます。

この記事を書いた人
柴田 竹思

フリーランスWebディレクター/デザイナー。Webデザイン事務所Bamboo Works代表。中小企業・個人事業主のWebサイト制作のほか、官公庁や大手企業のプロジェクトにも携わる。日本とベトナムの二拠点生活中。