JOURNAL クリエイティブとマーケティングの話

【WebサイトリニューアルレポートVol.07】一旦白紙に戻してみる

下層ページのデザインまでほぼ完了していたが、ここでまさかの白紙に戻すことにした。
まったくゼロから作り直す必要はないかもしれないけど、今のところはどこまで手戻りするか不明。

とりあえず、現状で問題を感じているのは以下の点。

訴求ポイントがズレている

僕は今、自分の周りのクリエイターさんへ仕事をもっと回せるように、人のつながりとか仕組みを構築している真っ最中だ。
日本のクリエイティブ業界って中抜き(多重下請け構造)が当たり前になっていて、優秀なクリエイターでも低い報酬でフル稼働しなければならず、疲弊してしまっているケースが決して少なくない。
その辺りを少しでも、少なくとも自分の周りでは改善したいと思っていて、なるべくいい条件で発注できるようにするため、営業リソースを増やしている。

そんな経緯もあって「いろんな職種のクリエイターがいて、ワンストップでいろんなクリエイティブを提供できます」というのを推しにしようとしていたんだけど、俯瞰してみるとこれって悪手だなと思った次第だ。
マーケティング界隈でよく聞く話だけど、たとえば「醤油も味噌も塩もやっているラーメン屋」と「塩一本でやっているラーメン屋」があったとして、どちらの方がうまいラーメンを提供してくれそうか? と聞かれた場合、おそらく多くの人が後者を選ぶと思う。

つまり人間はより専門性が高いとか、特定の分野に特化していることに価値を感じるわけだけど、そこと「ワンストップサービス」を推すことの相性がよくない気がするのだ。
気がするのだというか、よくないのだ。

それにクライアントからすれば、僕の「クリエイターさんに仕事を回したい」という思いは知ったこっちゃないし、それよりも「この人たち(=僕ら)は自分の困っていることを解決してくれるのか?」の方がずっと重要なわけだ。

そうであれば、やはり「クライアントの困りごと」と「僕らのできること」の重なる部分を強調して訴求すべきだなと思った次第。

メンテナンス性が悪そう

思いのままにデザインした結果、メンテナンス性が悪そうな仕上がりになってしまった。
デザイン制作中も「これどうやって実装しようかな…」と考える場面があり、その時点で公開後のメンテナンスに割く工数が重くなること間違いなしという雰囲気だ。

また今後はサービス紹介ページをどんどん追加していく予定なので、ある程度コンポーネント化しておきたいのもあって、そうなると局所的に微調整が必要になるのを極力避けたい感じだ。
なのでメンテナンス性を損なわないよう気をつけつつ、光石研くらいの存在感のアニメーションをつけてのっぺりした印象にならないようにしたい。

なんかピンとこない

元も子もないんだけど、デザイン進めているうちになんかピンと来なくなってしまった。
はじめは調子よかったんだけど、メンテナンス性が気になり出してからどんどん心が離れてしまった感じだ。

デザインから実装までやる人だとわかると思うけど、後々になって改修が面倒になりそうなデザインはできるだけ避けたい。
というかWebサイトは改修することが前提なので、デザインが改修の障壁になるような作り方は全力で避けなければいけないと思っている。

まとめ

ということで、トップページと事業紹介ページを中心に、サイトマップとWFから手直しすることにした。

【WebサイトリニューアルレポートVol.07】サイトマップ改修版

【WebサイトリニューアルレポートVol.07】ワイヤーフレーム改修版

WFはトップページ以外まだ手を入れてないけど、事業紹介ページ全体と事務所案内ページ冒頭部分を改修予定。