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ホームページの耐用年数は3~5年!その理由と会計処理についての話

2021.11.23 2023.05.14 ホームページ制作

タイトルにもありますが、ホームページの耐用年数は3~5年と言われています。

今回はその理由について、会計処理と実用面からできるだけ分かりやすくまとめてみたいと思います。

ホームページ耐用年数と会計処理

ホームページは基本的に「宣伝広告費」として、減価償却はせず一度に全額計上するものとされています。

しかしその場合には、ホームページが以下の条件に当てはまっている必要があります。

  • 掛かった費用が10万円以下(中小企業の場合は30万円以下)
  • 年1回以上、掲載されている情報が更新されている

上記に当てはまらない場合や、ホームページが「ソフトウェア」に該当する場合は、減価償却することができます。

最近のホームページにはWordPressをはじめとした様々なソフトウェアが導入されていますので、耐用年数5年として減価償却できるケースが多いのではないかと思います。

ちなみにどんなホームページが「ソフトウェア」として扱われるかですが、データベースを利用して動的にコンテンツを生成するような仕組みになっているものと考えていいでしょう。

たとえば上記のWordPressのようなCMS、ネットショップ(EC機能)、予約サイトや会員サイトなどがこれに当たります。

中小・個人の場合は30万円までなら費用として計上できる

以下に当てはまる中小企業・個人事業主の場合は、中小企業者等の少額減価償却資産の取得価額の損金算入の特例により減価償却せずに「宣伝広告費」として処理することもできます。

  • 青色申告法人である中小企業者
  • 従業員数が500人以下(連結法人は除く)
  • 資本金または出資金の金額が1億円以下

節税にもなりますので、利益が圧迫されても問題ないという場合は活用するのもいいでしょう。

なお「餅は餅屋」というように、法律についてはやはり専門家に相談するのが確実です。

最新の情報なども知ることができますので、お近くの税理士さんに話を聞いてみるのもおすすめです。

ホームページの寿命が尽きる理由

次に、なぜホームページの寿命が3~5年で尽きてしまうのか? 実用面から理由を挙げていきます。

検索エンジンなどからの集客力が衰える

Google検索エンジンのアルゴリズムは定期的にアップデートされ、その影響でそれまで「よい」とされていた方法が効かなくなるばかりか、ネガティブな評価を下されることもあります。

そのため内部SEO対策だけでなく、コンテンツ構成も含めた生まれ変わりが必要になります。

セキュリティリスクに対応できなくなる

スパム手法にもトレンドがあり、日々新たないやがらせ方法が開発(?)されています。

そのため、それまで安全とされていた設計では対応しきれなくなることが出てきます。

システムの不具合が多くなる

プログラミング言語は、継続的にアップデートされています。

それまで使えていた関数が使えなくなったり、言語のバージョンアップによってシステムが正常に動かなくなったりします。

デザイントレンドに合わなくなる

デザインにも、数年ごとにトレンドがあります。

古いデザインのまま運用し続けると、ユーザーから「ダサい」「時代遅れ」などの印象を持たれるおそれがあります。

市場の状況やユーザーの価値観に合わなくなる

市場は常に変化し続けます。

競合の戦略が変わったり、ユーザーの価値観が変化することで、新たな目標設定や訴求ポイントが必要になることがあります。

まとめ

以上、ホームページの耐用年数についてでした。

ホームページの制作費用は決して安くはありませんので、できるだけ長く使いたいのが人情です。

しかし、さまざまな事情で寿命が来ることは避けられないのが実情です。

とはいえ日頃からしっかりメンテナンスすることで、ホームページの寿命を延ばすことは不可能ではありません。

最新の情報をチェックしつつ、小まめに手入れして長く使っていただければと思います。