WFの練り直しから各ページの原稿作成まで完了し、デザインの制作を進めている。というか、ほぼ完了している。
フォーカスしているのは「機能性・メンテナンス性を損なわず、どこまでビジュアルを作り込めるか」というところ。
導線がしっかりしていなければサイトの目的(お問い合わせをいただくこと)は達成できないし、そのためには運用しながらサイトを改善する必要があるので、できるだけ容易に改修できるようメンテナンス性を確保しておかなければいけない。
メンテナンス性だけ考えれば必然的に味も素気もないデザインに着地してしまいがちだけど、個人的にはそれはWebデザイナーとしては逃げの選択だと思っている。
そもそもだけど商用サイトの目的って商品やサービスを売ることで、そのためには集客からコンバージョンまでの導線を意図を持って設計することが重要だと思っている。
そして運用していく中で導線を含めて改善していくためにはビジュアルデザインができるだけ簡素な方が扱いやすいですよ、ということなので、決して「簡素なデザイン=売れる(目的を達成できる)サイト」ということではない。
仮にそうであれば、Amazonや楽天市場だってワードで作った書類みたいな見た目になるはずだけど、実際にはそうはなっておらず、ある程度の工数をかけてビジュアル面の整備もしているように見える。
そしてこの「ある程度」というのが、サイト管理者がビジュアルデザインにどれだけの人(人数やスキル)や時間やお金をどこまでかけられるかによって変わってくるところだと思う。
なのでWeb制作のスキルがあまりなければ、サイトを素っ気ないデザインにしておいたり、WordPressであれば既製テーマを使ってソースコードをなるべく触らずに編集できるようにしておくなどの対策が必要になる。
なお設計した導線をWebサイト上で再現するには、いくら素っ気ないデザインにしても相応のスキルが必要になる場合はある。
また既製のWordPressテーマでは、そもそも機能的に導線を十分に作り込めないケースも多々ある。そのため、そこは妥協するなり業者に頼むなりするしかない。
とはいえ、うちはWeb制作事務所なので、スキル不足を言い訳にして素っ気ないデザインに逃げていたら仕事が来ない。
以上の結論として、「設計した導線を再現でき、かつ改善にも耐えうるメンテナンス性を確保した上で、ビジュアル面でも訴求できるデザインを目指す」というところを目標値として設定したわけだ。
そしてできたのが以下のようなデザイン↓
この程度であれば僕一人でもハンドリングできるし、よく使うパーツはコンポーネント化するのでサービス紹介ページを増やしたり、既存ページの内容を改修するのも工数が重くならずに済みそう。
ということで、引き続き作業を進める。