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Googleに重要視されているE-A-Tとは?E-A-Tを高めるためWeb運用のポイントを解説

2019年のコアアップデート以降、Googleは「E-A-T」をより重視するようになりました。

E-A-Tとは、

  • 専門性(Expertise)
  • 権威性(Authoritativeness)
  • 信頼性(Trustworthiness)

の頭文字をとったもので、Googleウェブマスター向け公式ブログ検索品質評価ガイドライン(英文)でも、その重要性について言及されています。

しかし「E-A-Tが大事だよ」と言われても、具体的にどうすればいいのかってイマイチ分かりづらいように思います。

ということで今回は、E-A-Tについてのおさらいと、それを踏まえたWeb運用のポイントについてお伝えしていきます。

E-A-Tがなぜ重要視されるのか?

E-A-Tとは「専門性・権威性・信頼性」のことだと言いました。

それではなぜ、これらが検索エンジンに重要視されるようになったのか? について、まずはお話ししていきます。

もうしばらく前になりますが、「WELQ」という医療情報系のキュレーションサイトがありました。

大勢のWebライターを使って大量のコンテンツをアップするという手法で、一時期はいろんなキーワードで上位表示され、SEO的に非常に強いサイトになっていました。

しかし医療に関する専門知識のないライターが書いたコンテンツの品質や正確性が問題となり、運営会社は同様の方針で運営していた「WELQ」を含む10サイトを非公開にするという騒動に発展しました。

医療情報を必要とする人は、生命にかかわる問題を抱えていてもおかしくありません。

しかし当時の検索エンジンは、どこの誰とも分からない、専門知識も社会的責任もない人間が書いた信頼性の乏しい記事を上位表示してしまっていたわけですね。

こうした問題は何も「WELQ」だけにとどまらず、さまざまなキーワードで上位表示されるコンテンツが、信頼性や専門性において疑問視されるような事態になっていました。

そうした状況を打開するため、GoogleはWebサイトやコンテンツ作成者の「専門性・権威性・信頼性」を、SEOの評価基準として重視するようになったわけです。

E-A-Tを踏まえたWeb運用のポイント

それでは次に、「専門性・権威性・信頼性」それぞれについて、どのようなことを意識してWeb運用していけばいいのかについてお伝えしていきます。

専門性

「専門性がある」ということは、あるテーマについてより広く・深く知っているということです。

そしてそういう人が管理しているWebサイトであれば、そのテーマに関連したいろいろな情報が、縦横無尽に展開されていると考えるのが自然ですよね。

また、ひとつの事柄について解説する際、それを1ページで完結させようとするのは無理があるため、補足情報としてサイト内の関連ページへリンクするというような方法が取られます。

そのためGoogleは、サイト内部のリンク構築を専門性の評価基準としています。

つまりサイト内の関連するページ同士を積極的にリンクすることで、検索エンジンに専門性をアピールすることにつながるわけです。

逆に言えば、いろいろなテーマの情報を扱うサイトの場合は内部リンクの構築に限界があり、専門性を評価されにくいと言えるでしょう。

権威性

権威性を平たく言い換えるとするなら、「この人が言うなら間違いない」とより多くの人に思われている、ということです。

「何を言うかより、誰が言うか」という言葉もあるように、内容だけでなく発信者やそのバックボーンを踏まえてコンテンツの価値を評価されるわけです。

Webライターがネットで調べながら書いた記事と、実際の現場で何年も活動している医療関係者が書いた記事では、その信頼性は雲泥の差ですよね。

検索エンジンは権威性の評価基準として、関連したテーマを扱う外部サイトからの被リンクや引用を見ています。

リンクや引用をされるということは、外部サイトが主張を展開する際の根拠とされているわけですので、権威性の評価に持ってこいというわけです。

また「この人が言うなら間違いない」と他人から思われるためには、SNSでの日常的な発信や出版実績、所持している資格や免許なども関係してきます。

そのため自サイト内のコンテンツだけでなく、外部メディアやオフラインでの活動を含めた人物像が評価の対象になっていると言えるでしょう。

信頼性

信頼性はそのまま、「信頼に足る人物・情報であるか」ということですね。

会社概要などのページを設置して名前や連絡先を公表している(=身分を明かしている)か、またサイトの更新頻度も評価対象になっています。

どこの誰とも分からない人が書いた記事より、ちゃんと名前や連絡先を出している人の方が信頼できるのは当然です。

また情報は「古い」というだけで正確性に欠ける場合がありますので、継続的に更新していれば情報の鮮度という意味でも信頼性が高いと判断されるわけです。

そしてユーザーに「この人の情報は価値がある」と判断された場合、ブックマークされたり名前を検索エンジンで直接検索されたりするようになります。

この名前で検索されることを「指名検索」とか「直接検索」と言いますが、指名検索は増えるほど検索エンジンから信頼性が高いと評価されるようになります。

まとめ

以上、E-A-Tについてのおさらいと、それを踏まえたWeb運用のポイントについてお伝えしました。

「専門性・権威性・信頼性」はそれぞれが独立しているわけではなく、専門性があるから権威性も高くなったり、権威性があるから信頼性も高くなったりと相互に作用しあう関係です。

そのためどれが重要ということはないのですが、忘れないでおきたいのは「権威性・信頼性は能動的に高められないのに対し、専門性は自身の頑張り次第で高められる」という点です。

そのため、まずは専門性を高めることを意識してWeb運用に取り組まれることをおすすめします。