富山県内にある一棟貸切の民泊施設『禅 〜ZEN Retreat Toyama〜』様より、新規Webサイトの制作をご依頼いただきました。
ご依頼の背景・目的
クライアントの最大の狙いは、OTA(オンライン旅行代理店)を経由しない自社サイト経由の直接予約を増やすことでした。
手数料の負担を抑えることで、その分お客様へお得な宿泊プランを提供したいという背景があります。
また、中国をはじめ海外旅行者の宿泊も多いため、英語および中国語の多言語対応が必須条件となりました。
ご提案・施策のポイント
ユーザーの一般的な行動パターンを分析すると、「まずOTAで施設の存在を知り、より詳細やお得な情報を求めてGoogle等で宿名を再検索し、公式サイトにたどり着く」という導線がもっとも想定されました。
そのため、検索エンジン経由の初期流入(SEO)で競合と正面から競うのではなく、「公式サイトから直接予約すると、OTAよりもお得になる」というメリットを提示し、コンバージョン獲得に特化する戦略をご提案しました。
多言語対応においては、運用コストや納期を考慮し、同一ページ内に複数言語を併記するシングルページ構成を採用しました。
SEOの観点ではやや不利に働く可能性を承知の上で、「OTAからの流入・コンバージョン」という最優先事項にリソースを集中させるため、戦略的な取捨選択を行いました。
設計・制作のプロセス
競合調査とターゲティングからコンテンツ設計、実務への落とし込みまで、以下のようなプロセスで進行しました。
- 競合調査とUSPの明確化
- 富山駅周辺や、観光エリアが重なる近隣の宿泊施設を数十社ピックアップ。それぞれの特徴、ターゲット層、強み・弱みを分析し、クライアントのUSP(独自の強み)を定義しました。
- コンテンツ設計と情報量の担保
- 競合サイトやOTAの掲載情報を分析し、それらを上回る充実度を最低ラインとして掲載コンテンツを設計しました。宿泊先選定の判断基準となる情報を網羅しつつ、USPがもっとも効果的に伝わるタイミングや配置を模索しました。
- 運用しやすいCMS構築
- 公開後もクライアントご自身でスピーディーに情報を更新できるよう、WordPress編集画面のUI(ユーザーインターフェース)を操作しやすい形に整備しました。
今後の展開
公開後は狙い通り、OTAから公式サイトへ流れてきたユーザーによる直接予約(コンバージョン)が初動から発生し、順調なスタートを切ることができました。
今後は施設への新設備の導入や新サービスの開始に合わせて、新たな写真素材の撮影および追加対応を予定しています。
また、中長期的な集客力をさらに強化するための施策として、現在はシングルページとなっている構成を拡張し、下層ページやブログ機能の導入によるロングテールSEO戦略なども視野に入れた運用をご提案していく方針です。