ブログで集客できると聞いて始めたはいいが一向に反応がない……
そんな個人事業主のあなたへ、今回はブログ集客のコツを17個お伝えしたいと思います。
ごくごく基本的なところから、僕が経験したことも踏まえて、個人で勝ち抜いていくためのノウハウになっています。頑張ってブログをやっているけどなかなか手応えを感じられないという人は是非、できるところから取り組んでみてください。
【01】誰に読んでほしいのか?ターゲットを明確にする
あなたは自分のブログを、どんな人に読んでほしいのか?
まずはそこから考えていかないとブログ集客は失敗します。あなたの売りたい商品・サービスに興味がある人は、
- どんな悩みや問題を抱えているのか?
- どんな欲求・欲望を満たしたがっているのか?
この2点について、まずは思いつく限り書き出してみましょう。
ちなみに、人間は欲求を満たすことよりも、苦痛を避けるための方が行動を起こしやすいです。
たとえば、「おしゃれな服がほしい」という欲求を持っている人は、最悪、今のままでも現状は維持できます。
しかし、素っ裸の状態で街に放り出された人は、現状を維持していればとんでもないことになってしまいます。
だから、とりあえず隠すべきところを隠すために服をほしがりますよね?
このように、欲求よりも痛みを避けるための行動の方が、優先度が高いのです。
商品やサービスの性質にもよりますが、できるだけ「痛み・悩み・問題」といった切り口からターゲットを掘り下げてみてください。
これは一般的には、セールスに関わる考え方として紹介されることが多いですが、集客においても同様です。
セールスするには、まずは商品・サービスに興味のある人を集めなくては始まりませんので。
【02】言いたいことではなく「求められていること」を書く
集客するとは、あなたのことやあなたの商品・サービスのことをまったく知らない人を集めることです。
はじめの段階ではあなたのことはもちろん、あなたの商品・サービスに興味があるとは限りません。ないことの方がほとんどです。
その状態でいくらあなたの熱いメッセージを投げかけても、商品について説明しても聞く耳は持ってくれないのです。
ですから、まずはあなたの言いたいことではなく、あなたの商品・サービスに興味を持つであろう人が抱えている問題や悩みを解決できるような情報、そういう人が知りたがっているでろう情報を発信しなくてはいけません。
そういう意味でも、この前の段階で「【01】誰に読んでほしいのか?ターゲットを明確にする」という作業をしておく必要があります。
【03】キーワードを狙って記事を書く
あなたの情報を求めている人に、どうやってあなたの情報を届けるか?
その橋渡しとなるのが「キーワード」です。
悩みや問題を抱えている人は、それを解決するためにどんな行動を取るでしょう?
Googleなどの検索エンジンに悩みの種となっているワードを入力して情報を集めますよね?
このとき入力されるのが、ここで言う「キーワード」です。
ブログ記事を書くときに、このキーワードを盛り込むことで、あなたのブログが検索結果に引っかかるようになります。
あなたがいくら役に立つ情報を発信していても、そこにたどり着く道がなければターゲットはやってこれません。
そこに橋をかけてくれるのが、キーワードというわけです。
キーワードの盛り込み方はあとで紹介しますので、ここではまず「キーワードを狙って記事を書く必要がある」ということだけ整理しておきましょう。
【04】ライバルブログをチェックしてユーザーの需要を探る
自分の頭の中だけで考えていると、考えが偏りがちになってしまいます。
そんなときは、ライバルの力を借りましょう。
ライバルはあなたと同等、もしくはそれ以上にターゲットについて考えている可能性があります。
あなたが思いつかなかったような切り口で情報を発信しているかもしれません。
検索エンジンなどを利用して、ライバルとなるブログをいくつかピックアップしてみましょう。
そしてそれらのブログのトップページURLをコピーして、検索エンジンの検索窓に
と入力し検索をかけます。
するとライバルブログ内のページが検索結果に一覧表示されますので、それを上から順に見ていきます。
そうすると、ライバルがどんな切り口で、どんなキーワードでブログを書いているのかが見えてきます。
その中から、自分の中にはなかった切り口で書かれている記事のキーワードなどをメモしていきます。
そして、そのキーワードをもとに自分なりの情報を発信していきます。
ちなみに、ライバルと同じキーワードを狙って記事を書くとしても、同じ内容になるとは限りません。
あなたとライバルでは考え方も違うでしょうし、もちろんこれまで経験してきたことだって違います。
ライバルの考えに寄せるのではなく、あなたはあなた自身の考え・思い・情報を発信しましょう。
それがオリジナリティにつながります。
【05】スモールキーワードを狙う
キーワードには、ビッグキーワードと呼ばれるものとスモールキーワードと呼ばれるものがあります。
ビッグキーワードとはその名の通り、検索される回数の多いキーワード、スモールキーワードはその逆です。
僕たちのような個人事業主が狙うべきなのは、間違いなくスモールキーワードです。
ビッグキーワードは単一のワードか、もしくは2つくらいのワードからなり、ほとんどの場合、大企業などが運営する大規模サイトなどによってすでに攻略されています。
そこに挑戦することも不可能ではありませんが、個人事業主が一人でブログを更新しているのに対し、そういった大規模サイトの場合では、担当部署のスタッフや複数の外注ライターによって1日に何ページもアップされています。
SEOの知識やテクニックがあれば勝てるケースもありますが、効率を考えればあえて攻めるところではありません。
対してスモールキーワードは、検索回数が多くなく、ほとんどの場合は複数の単語からなる「複合キーワード」というものです。
ビッグキーワードとは違い、スモールキーワードは無数にあり、また単語の組み合わせによって日々新しく生まれています。
個人事業主の場合は、そういうスモールキーワードをひとつひとつ拾っていき、いろいろな切り口から情報を届けることで、ブログ全体としてのアクセスを増やしていく戦略の方が現実的です。
【06】記事タイトルや見出しにキーワードを入れる
では、ブログ記事にどうやってキーワードを盛り込んでいくのか? ということですが、一番重要なのは記事のタイトルです。
記事のタイトルにキーワード盛り込むことで、ターゲットに「この記事は何について書かれているのか?」ということを伝えることができます。
また、検索エンジンに記事の内容に合った検索結果に表示してもらえる確率が上がります(もちろん、タイトルと記事の内容が合っていないと意味はありませんが)。
検索エンジンは記事が何について書かれているものなのか、主に記事内の重要な要素(タイトルや見出しなど)にあるワードをもとに判断しています。
そこでタイトルや見出しなどにキーワードを盛り込むことで、狙ったキーワードの検索結果にあなたのブログを表示させることができるようになるという理屈です。
【07】キーワードを意識しつつも「気になる」タイトルを!
よくやってしまいがちな間違いですが、キーワードを意識しすぎるがあまり、人間が読んで不自然なタイトルになってしまうケースがあります。
たとえば、「電源 カフェ」というスモールキーワードがあったとして、
- 電源 カフェ
- 渋谷で電源の使えるカフェまとめ
という2つの記事があったとして、どちらがクリックされやすいでしょうか?
言わずもがな、2ですよね。
上記のようにキーワードのみ羅列するのは最低のパターンですが、こんな感じで不自然なタイトルだとターゲットからすると分かりづらく、敬遠されます。
たとえ1の方が検索結果の上位に表示されていたとしても、クリックされるのは下にある2のタイトルの方でしょう。
また「電源 カフェ」のようなキーワードの場合は、できるだけ地域を絞って記事を書く方がおすすめです。
「電源 カフェ」というキーワードだからといって日本全国の電源が使えるカフェをまとめたところで、いま名古屋にいる人が渋谷のカフェを利用することはありません。
でも、ふだん名古屋に住んでいる人が出張などで渋谷にいて、電源の使えるカフェを探すことはあります。
そのため、タイトルを考えるときはただキーワードを盛り込むだけでなく、その奥にどのようなニーズがあるのかを意識するようにするといいです。
また、キーワードはできるだけタイトルのはじめの方に入れるといいという説もありますが、最近ではそれほど気にする必要はないようです。
ですので、あくまで自然な文章になるように、そして可能であればキーワードをはじめの方に入れる程度で大丈夫です。
【08】記事内にキーワードを盛り込む
キーワードを記事タイトルに入れたら、キーワードを盛り込むように記事本文も書いていきます。
キーワードを意識しすぎてキーワードをだらけになると逆にペナルティを受けるおそれもあるので、あくまで自然に、そしてタイトルと記事の内容がずれないように気を付けて記事をまとめましょう。
記事タイトルが「渋谷で電源の使えるカフェまとめ」なのに、内容はカフェのおすすめメニューや値段をまとめたものだったら、記事を見に来た人のニーズは満たせません。
最近は検索エンジンも高機能なので、記事のタイトルを本文の内容がずれていれば検索結果に乗ることも難しいかもしれません(そもそも乗ったところで、そんな記事では意味ないですが)。
ただ、記事を書くときに上から順に書いていくと、タイトルと内容がずれやすいです。
ですので、まずは全体の構成を決めてから実際に書き始めるといいでしょう。
【09】画像を使って読みやすく
ブログ記事は画像を使うことで読みやすくなります。
特にサムネイル画像は記事一覧などで目を引くために重要なものですので、必ず設定するようにします。
ボリュームの大きい記事だと、それだけ情報を抱えた内容になるので、中には何度も見に来てくれる人もいます。
記事の要所要所に画像を差し込んでいくことで目印になるので、そういう人たちが記事を読みやすくなります。
ベストは自分で撮った写真などを使うことですが、無料の写真素材などを使っても大丈夫です。
とはいうものの、画像の使い過ぎにも要注意です。
最近ではスマホなどで回線の弱い環境からブログを読まれるケースも多いので、画像が多いと読まれずに去って行かれる確率が高くなってしまいます。
バランスを見ながら画像を効果的に使ってみてください。
【10】改行を入れる箇所に注意!
ブログの記事は適切に改行を入れることで読みやすくなります。
しかし文章の途中で改行したりすると、スマホで表示したときにガタガタになる恐れがあるので、改行を入れる箇所には注意しましょう。
レスポンシブウェブデザインであれば、PC表示のときには改行させ、スマホ表示ではさせないということもできます。
できるだけどんな環境でも読みやすいように気を付けながら、改行や段落を設定しましょう。
【11】記事の文字数はライバルブログを目安に
記事のボリュームが少ないと、内容の薄いコンテンツとして検索エンジンに嫌われます。
そのため、すべての記事にある程度のボリュームを持たせることを意識しましょう。
「1記事2000文字以上」というようなことがよく言われますが、これもケースバイケースです。
ライバルとなる記事が4000文字あれば、やはり4000文字以上のボリュームを持たせた方が勝てる確率は上がります。
通り一辺倒に「2000文字以上」と考えるよりは、ライバルの記事を目安にした方が現実的です。
【12】継続的な更新が基本!質にこだわるのはそのあと
ブログ集客について語られるとき、「継続的な更新が重要」という意見と「記事の質の方が重要」という意見は分かれるところです。
実際どちらの意見も正しいのですが、僕としては継続的な更新の方がいろいろな意味で重要だと考えています(特に運営初期には)。
理由としては、ブログを書きなれていない人がいきなり質のいい記事を書こうとしてもできないからです。
「記事の質が大事」というのはもっともですが、そう言っている多くの人は実績のあるブロガーとかプロとして活動しているライターさんだったりします。
つまり、すでに質のいい記事の書ける人だからこそ言えることであるというわけです。
文章のプロではない僕たちのような人は、まずはまずは「量を書くこと」を念頭に置くことが、長い目で見たときにはもっとも効果的だと思います。
量を書けば、必然的にブログ記事数が増えます。
ブログ記事が増えれば、ひとまずは一定の集客力は持てます。
その後にアクセスのある記事をブラッシュアップしていけば、効率よく集客力をあげることができるのです。
次に、量を書くことで、記事自体のクオリティが上がっていくということです。
「量質転化」という言葉がありますが、数をこなすことで人間の能力は洗練されていきます。
はじめはうまく書けなくても、書き続けることで上手になるのです。
そうなってはじめて、記事の質にこだわれます。
そして、記事の質にこだわれる頃にはある程度の記事がブログに積み重なっているはずですので、更新頻度を落としても一定の集客力は維持できるようになっています。
【13】「分かりやすい」とはバカっぽく書くことじゃない
これは僕がいろいろなブログを書いたりライターさんに外注したり知り合いのブログを見ていく中で思ったことですが、「分かりやすく」書くとは、バカっぽく書くことではないということです。
自分の持っている情報をできるだけ分かりやすく伝える姿勢は大切ですが、それを意識するあまり易しい言葉ばかりチョイスして内容が薄くなったり、ニュアンスがずれて逆に分かりにくくなってしまうケースがあります。
そうなると、ブログを読んでくれる人に「なんかバカっぽい」という印象を与えてしまいます。
バカっぽい人を信頼してお金を払ってくれる人はいません。
あなたの持っている情報は専門知識です。
ときにはちょっと難しい言葉やややこしい表現を使うことは避けられないでしょう。
大切なのは専門用語を避けることよりも、専門用語が出てきたときにできるだけ分かりやすくその意味を解説することです。
【14】芸能人ブログの真似をしない
アメブロとかでやっている芸能人のブログを見ると、だいたいが日記みたいな内容ですよね。
ファンでもない人から見れば、正直どうでもいいような内容です。
それでもその記事に価値があるのは、それが芸情人が発信しているものだからです。
僕たちのような普通の人の日記には、そんな価値はありません。
そもそもブログで集客することを目的としている場合には、百歩譲って日記でアクセスを集めたとしても、それがセールスにつながる可能性は限りなく低いでしょう。
セルフブランディングうんぬんという話もありますが、集客力もないただの人がブランディングをしたところで高が知れています。
まずはブログで集客力を持つ。
そのためには日記などの言いたいことではなく、読む人にとって価値のある情報を発信することが重要です。
【15】持っている情報は出し惜しみせず、すべて出し切る
あなたが持っている情報の中には、もしかしたら「他人に教えたくない……」と思うようなものもあるかもしれません。
でも、出し惜しみせずにすべて出した方が結果的によかったりします。
専門家のあなたからすると簡単なことでも、そうでない人からすると難しいことだったりすることはよくあります。
自分にとっては当たり前すぎて思いもよらないことが、他人からするととても専門的に思えるのです。
つまり、あなたがすべて出し切ったとしても、他人が100理解しているとは限らないということです。
そこで「問い合わせてみよう」とコミュニケーションの機会が生まれるかもしれませんし、「専門家」としてあなたのことを認識してくれるかもしれません。
人間はそういう「自分の問題・悩みを解決してくれる人」に価値を感じるわけですので、持っている情報は出し切ることつもりで当たるのが大切というわけです。
【16】無料ブログではなくWordPressで運営する
根本的な話になりますが、現在では無料ブログで集客するのは現実的ではありません。
その理由として、ひとつは検索エンジンの評価が不安定なため、いくらブログを育てても集客力が上がらないこと。
もうひとつは、いつまでもアカウント削除のリスクがつきまとうことです。
アメブロをビジネスブログとして利用している人(特にコンサル系)が結構いますが、これはアメブロのメインユーザー層が30~50代で、提供しているサービスのターゲットに合致しているという判断なんだと思います。
またアメブロはただのブログサービスではなく、SNS的な機能を持つサービスであるため、検索エンジンからの集客ではなく、ペタ(あしあと機能)などのコミュニケーションツールを利用しての集客がメインになってきます。
そういった意味で例外的なアメブロではありますが、アカウント削除のリスクは常にあること、検索エンジンからの集客力を強化しづらいことは他の無料ブログと変わりありませんので、避けるのが無難です。
以上のことから、ブログ集客には自分でサーバー・ドメインを用意してWordPressで運営することをおすすめします。
Movable Type(ムーバブルタイプ)をはじめ、Web制作会社が独自に開発したものなど、WordPressのようなシステムはいろいろとありますが、Movable Typeはライセンス制(有料)な上にどちらかと言うとプロ向けなため、おすすめはできません。
サーバーやドメインなどで年間10,000~20,000円程度の維持費がかかりますが、アカウント削除によってこれまで積み上げてきた記事がパーになったり、いつまでも育たないブログを無料で持つよりは効果は高いのではないでしょうか。
【17】まずは知ってもらうこと。「売り込み」はそのあとで
けっこう大事なことですが、「集客」と「セールス(売り込み)」は分けて考えた方がいいです。
ごっちゃに考えてしまいがちな人が多いように感じますが、ここを一緒くたに考えてしまうと、初見のターゲッにいきなりセールスをかけてしまうことになります。
購買意欲の高いキーワードでやってきたターゲットであればそれもアリですが、すべての人がそうであるはずはありません。
初対面の人にいきなりおすすめの保険の話をされても、ほとんどの人は不快な思いをすると思います。
たまたま保険に入りたかったという人は話くらいは効くかもしれませんが、そのあと自分でも情報を集めて納得したものを選ぶでしょう。
つまり、初見の人にいきなりセールスをかけるのは、せっかく集客した人を自分から手放しているに近いということです。
まずは、集客に専念しましょう。
これまでにお伝えしてきた点に気を付けて、あなたの商品・サービスに興味のある人をブログに集めます。
そして信頼関係が築かれたうえでセールスしていくことで、納得した上で購入してもらえますし、購入には至らなくても不快な思いはさせないため、見込み客として引き続き関係を構築していくことができるというわけです。
まとめ
以上が、個人事業主のためのブログ集客17のことでした。
実はブログで集客し売っていくためには、ここでお伝えしたコツ以外にも必要なものがあります。
それについてはまた他の機会に。それでは!