JOURNAL クリエイティブとマーケティングの話

ブログを読んでもらうために効果的な記事タイトルのつけ方

記事の内容がいくら素晴らしくても、タイトルで「読みたい」と思ってもらえなければ、ブログが読まれることはありません。

検索エンジンユーザーは検索結果の上位に表示されているから「読みたい」と思うわけではなく、タイトルを見て気になるから「読んでみよう」と思うわけです。

そのためブログ記事のタイトルというのは、SEO対策的な意味だけでなく、とても重要な役割を持っているのです。

ということで今回は、ブログを読んでもらうために効果的な記事タイトルのつけ方について考えていきたいと思います。

ブログ記事タイトルで気をつけたいこと

まず最初に、ブログ記事のタイトルをつける際に「これだけは気をつけてほしい」というポイントについてまとめてみます。

タイトルと内容がマッチしている

タイトルと記事の内容がマッチしていることが大事。

と言われると、「当たり前じゃないか」と思う人も少なくないと思います。

ところが実際には、タイトルと内容がミスマッチになっている記事って意外とあるのです。

たとえば「眠気を覚ます10の方法」というタイトルの記事があって、読み進めてみるとコーヒーの身体に及ぼす影響について書かれていたら「そうじゃない」ってなりますよね?

これは多分、はじめにタイトルをつけて、記事を書いているうちに話が逸れてそのまま着地してしまう、というような場合に起こるのかなと思います。

書いた本人からすると騙すつもりなんてないのですが、ブログ読者からすると「裏切られた」と感じるのも無理はないかと思います。

過度に煽ったり誇張したりしない

「【食べたら死ぬ】恐怖!究極に身体に悪い食べ物」なんてタイトルの記事があったらどうでしょう?

その根拠を提示できるならまだいいかもしれませんが、そうでないなら問題ありですよね。

こんな感じで過度に煽ったり誇張したりするとクリックはされるかもしれませんが、内容がそれに見合わなければ信用を損なうことになります。

僕自身の経験だと、ブログ記事ではないですが、「WithコロナのWeb集客」みたいなタイトルの電子書籍を見かけ、気になって購入してみてました。

ところが9割ほど読み進めても一向にWithコロナの話は出て来ず、最後の最後で「WithコロナのWeb集客については、私も今模索中です」と書かれて締められていました。

著者に悪気はないのかもしれませんが、正直この人の著書は二度と買う気になりません……

SEOキーワードは必ず入れておく

最近では検索エンジンの性能が上がり、必ずしもキーワードが入っていなくてもユーザーの検索意図に合致したページが検索結果に表示されるようになりつつあります。

とはいえ、キーワードはこの先もユーザーが情報を収集するための重要なツールであることは変わりないはずです。

ですのでブログの記事タイトルには、SEOで狙いたいキーワードを入れておくようにしましょう。

もちろんその上で、先にお伝えしたタイトルと記事内容の整合性をキープするのは言うまでもありません。

「このキーワードで検索する人は何を知りたいのか?」から考えて、記事の内容とタイトルを考えていくのが書きやすいのではないかと思います。

読者の興味を引く記事タイトルのつけ方

次に、読者の興味を引くための記事タイトルのつけ方についていくつかご紹介します。

どれもちょっとしたことですが効果的なテクニックですので、是非取り入れてみてください。

数字を入れる

もっとも取り入れやすいテクニックとして、タイトルに数字を入れるというものがあります。

  • 告白してOKをもらうための心理テクニック
  • 告白してOKをもらうための5つの心理テクニック

上記の2つでは、後者の方が何となく具体的な情報が書いてありそうですよね?

この「何となく」というのが大事で、ブログ読者に「使えそうだな」という印象を持たれれば、その先を読み進めてもらえる可能性は高くなります(もちろん、本文にちゃんとした情報が書かれていることが大前提ですが)。

また、数字の中でも特に奇数が効果的という話もあります。

これについては諸説ありますが、そこまでこだわる必要はないでしょう。

3つでまとまるなら3つにすればいいし、4つなら4つ…… という感じで、あくまでコンテンツありきで考えればいいです。

LF8(生命の8つの躍動)で欲求を刺激する

人間には、8つの根源的な欲求があるとされています。

この8つの欲求は「LF8(生命の8つの躍動)」として『現代広告の心理技術101』という有名なマーケティング本で紹介されており、内容は以下のようなものです。

  1. 生き残り、人生を楽しみ、長生きしたい
  2. 食べ物、飲み物を味わいたい
  3. 性的に交わりたい
  4. 他人に勝り、世の中に遅れを取りたくない
  5. 愛する人を気遣い、守りたい
  6. 恐怖、痛み、危険を免れたい
  7. 快適に暮らしたい
  8. 社会的に認められたい

たしかに人間の欲求が漏れなくかつ端的にまとめられている印象ですよね?

そのため、これらの欲求を刺激するようなキーワードをタイトルに入れ込むことで、ブログ読者からの反応をより得やすくなるとイメージできるのではないでしょうか。

なおLF8は記事タイトルに限らず、コピーライティングで効果的な考えた方ですので、覚えておいて損はないはずです。

文字数は32文字以内で収める

検索結果にはタイトルの先頭から32文字が表示されます。

そのため、なるべく32文字以内に収まるようにタイトルをつけるといいでしょう。

どうしてもそれ以上になってしまう場合には無理に縮める必要はありませんが、その場合でも重要なワード(SEOキーワードや先のLF8を刺激するワードなど)はできるだけ32文字以内に入るようにしておきましょう。

記事タイトルはある意味、本文より大事

以上、ブログを読んでもらうために効果的な記事タイトルのつけ方についてでした。

事前に書くことを決めていたとしても、いざ書き始めると当初の予定とは違う内容になってしまった、ということはどうしても起こります。

また大筋は同じでも、より効果的な訴求ポイントが見つかる場合もあります。

そのため書く前に仮タイトルを決めておき、書き上がったら再度タイトルを考えるという流れがおすすめです。

いくら記事の内容がよくても、タイトルに引きがなかったり内容に合致していなければ台無しになってしまいます。

そういう意味では記事タイトルは本文より大事とも言えるので、しっかり力を入れて考えるようにしましょう。