「ホームページってお金も手間も掛かるし、いまいち必要性を感じない……」
「制作会社に頼めば何十万・何百万も掛かるし、更新はHTMLが分からないとキビしい」
「持っていて何かメリットがあるのかな?」
中小企業経営者・個人事業主の方の中には、そう考えている人もいるのではないかと思います。
今回はそういう人に向けて、中小企業・個人事業主がホームページを持つメリットを8つ、お伝えしたいと思います。
中小企業・個人事業主がホームページを持つ8つのメリット
信用を積み上げることができる
ホームページを公開して情報発信を続けることで、信用を積み上げることができます。
オフラインでは、
- どんな経営理念を持って事業をしているのか?
- どんな技術やノウハウを持っているのか?
というのを見込み客へ目に見える形で伝えるのには限界があります。
しかしホームページで自社の考えや、顧客の問題を解決するような情報を発信することで、それを可視化することができるわけですね。
ホームページを持っていないと、見込み客からすればどんな企業で何を提供してくれるのかが分からないため、仕事を依頼する候補にも入らなくなってしまいます。
また現在では、ホームページを持っていることは「当たり前」と認識している人がほとんどです。
そんな中でホームページを持っていないとなると、「時代についていけていない」と思われてしまう恐れもあります。
「時代についていけていない=情報収集力が低い」ということになってしまいますので、その会社の持っているノウハウの信頼性にも影響してきます。
オフラインでの業績が堅調だと、ついついホームページは後回しにしてしまいがちです。
しかし知らないところで信用を落としてしまわないよう、最低でも会社案内的なホームページは公開しておくことをおすすめします。
お問い合わせ窓口を統一できる
ホームページがあると、お客様が「どこに問い合わせればいいの?」と迷うことが少なくなります。
地域企業の連絡先をまとめたサイトなどもありますが、第三者による情報はそれが古くないかなど、どうしても信頼性に不安があります。
しかし自社サイトであれば、お客様はそんな心配をする必要はなくなります。
お問い合わせ窓口がハッキリしないというのは、確実に機会損失につながります。
上でも言いましたが、今すぐ集客などにWebを活用しないとしても最低限の情報を整理して掲載しておくホームページを持っておいた方がいいでしょう。
同時に複数の人に伝えられる
営業担当者が1日で会える人の数には限界があります。
たとえば1日10件訪問したとしても、1か月(22日)なら220件。
1年換算で2640件になります。
しかしホームページであれば、1か月で数万・数十万という人にリーチすることも不可能ではありません。
当たり前の話になってしまうのですが、オンラインで公開しているホームページには、地理的・時間的な制限がありません。
基本的には世界中のどこからでも、いつでもアクセス可能なため、同時により多くの人に情報を伝えることができるわけです。
24時間365日いつでも営業・販売ができる
ホームページを公開すれば、自分が寝ているときでも営業したり商品・サービスを販売することができます。
お客様が商品を購入する際には、いろいろな情報を収集し、その信頼性を確かめた上で決断します。
もし同じことをオフラインで実現しようとすると人件費がとんでもないことになりますし、営業担当者の技量などによって成約率にバラつきが出てきます。
しかしホームページであれば、サーバーやドメインなどで月額2,000円~のコストで運営が可能ですし、制作会社に管理を依頼する場合でも月々数万円くらいが一般的かと思います。
また、お客様が自分のタイミングで求めている情報に触れることができ、またコンテンツを作り込んでおくことで、成約率を高めることが可能になります。
相手のデリケートな話題にも触れやすい
ホームページなら、薄毛や肥満などの身体的コンプレックス、また異性関係や経済的問題などのプライベートな内容にも言及しやすいです。
お客様と対面で話す場合、たとえそれらのデリケートな問題を解消できる商品・サービスを扱っていたとしても、なかなか根掘り葉掘り質問するのは憚られるケースもあります。
いくらこちらが「お客様のため」と考えて話していても、お客様からすれば他人に指摘されたくない部分でもあり、どうしても気分を害してしまうこともあります。
しかしホームページであれば、お客様にとってあくまでも「情報」として、感情的にならずに受け止めてもらいやすくなります。
最新情報を迅速に発信できる
ホームページを持っていると、迅速な情報発信が可能になります。
DMやチラシなどのオフラインの通信手段では、
- デザインを制作する
- 印刷会社に印刷を依頼する
- 封筒に入れる
- 郵便局に集荷を依頼する
というような工程を踏む必要があります。
そのため、情報がお客様に届くまでには少なくとも数日は掛かります。
またホームページ以外のオンラインの手段としてプレスリリースがありますが、これはメディア側が扱うか否かを決めるため、確実に掲載される保証はありません。
掲載される内容についてもメディア側で作成されるため、こちらの意図しない形で発信されるおそれもあります。
しかしホームページであれば、早ければほんの数分で作業が終わりますし、しかも不特定多数に向けて、自分の言葉で伝えることができます。
また万が一、内容に誤りがあった場合、DMやチラシではどうしようもありませんが、ホームページであればすぐに修正することも可能です。
コストを削減できる
上の方でホームページがあれば24時間365日、しかも同時にたくさんの人へ情報を伝えることができると言いました。
つまり、ホームページをうまく活用できれば、営業コストを大幅に削減することも不可能ではないということです。
ホームページにもサーバー代などのコストが掛かるには掛かるのですが、営業担当者を何人も抱えたときの人件費と比べれば雲泥の差になります。
またお客様からよく頂く質問と回答をセットにして掲載したり、商品・サービスに関する新しい情報をすぐに共有することで顧客サポートに掛かる人的・時間的コストを削減することにも役立ちます。
一度作ればずっと残る
ホームページを運営していく最大のメリットは、継続すればするほど有利になるということです。
ホームページに掲載した情報(ページ)は、自分で削除しない限りは基本的にずっと残ります。
そしてその一つ一つが、検索エンジンからの顧客の流入口になります。
つまり、ホームページを運営する中でページを増やせば増やしただけアクセスが大きくなり、それに比例して売り上げが大きくなるというわけです。
しかも検索エンジンは、優良な情報をたくさん掲載しているホームページを優遇する傾向があります。
自分のホームページで有益な情報を発信し続ければ、それだけ集客しやすい状況を作ることができるわけです。
まとめ
以上、中小企業・個人事業主がホームページを持つメリットを、8つご紹介しました。
会社案内のような、いわゆる「放置サイト」でもある程度のメリットを得ることはできますが、ホームページの本領は運用することにあります。
集客・販売の仕組みを作ることで売上アップも期待でき、顧客の不安を解消するコンテンツ(「よくあるご質問」など)を掲載することでサポートに掛かるコストも削減できる。
しかも情報が蓄積されることで会社の信用も上がり、検索エンジンからの集客にも有利になる。
運用にかかる手間やコストを敬遠していると、その先にある大きなリターンを逃してしまうことになります。
もしまだホームページを持っていないなら、この機会に作ってみることをおすすめします。