ホームページを公開するだけで、いろんな人に見てもらえる。
そういう勘違いをしている人って、実は意外と多いです。
でも実際やってみると分かりますが、公開しただけではほとんど見てもらえませんし、やり方が間違っていれば毎日更新したところで目に見える成果が出ることはありません。
今回はWeb集客のためのホームページの作り方と運用方法について、必要なところをかいつまんでスッキリまとめてみたいと思います。
Web集客するためのホームページに大事な2つのこと
ホームページでWeb集客するためには、何をするすればいいのか?
まずはそこから整理していきましょう。
Web集客のためにやることは、実は以下の2つだけです。
- ホームページを、より多く売れるように作る
- ホームページを、より多くの人に見てもらう
もう少しそれっぽく言い換えると、
- ホームページのコンバージョン率(CVR)を上げる
- ホームページのページビュー(PV)数を上げる
という感じでしょうか。
この2つはWeb集客のために欠かすことができないものなので、どちらがより重要ということはありません。
当たり前ですが、どれだけ販売力があっても誰も来なければ売れませんし、どれだけ人を集めても売る力がなければろくに売れません。
ですので、この両方を強化していくというのが、ホームページ運用の基本になります。
ホームページのセールス力が分かる「コンバージョン率(CVR)」とは?
CVRは成約率とも言われ、訪問者全体のうちの購入者の割合を示す数字です。
CVRが1%のホームページに1000人が訪れたら、10人が商品を購入してくれる計算になります。
CVRが2%なら20人、3%なら30人というように、同じ1000人でもCVRが高まることでより、多くの売上があがるわけですね。
業種や商品の販売価格などによってCVRは違ってくるため、平均値を把握することにあまり意味はありません。
自分の業界の平均CVRなら頭に入れておいてもいいかもしれませんが、あくまでも自分のホームページのCVRを過去と現在で比較し、改善できているかの指標にすることをおすすめします。
CVRについては以下の記事でも書いていますので、よかったら読んでみてください。
ページビュー(PV)を獲得するにはSEO対策が最重要
PVを獲得するには、どうすればいいのでしょうか?
結論から言ってしまえば、SEO対策とSNS運用です。
SNSの普及によって、若者を中心にInstagramやTwitterなどで情報収集する人が増えてきました。
とはいえ、昔も今もWeb集客には検索エンジンの攻略が最重要です。
検索エンジンからの流入が大きくなるほど、長期的かつ安定的な集客が実現します。
検索エンジンから集客にはPPC広告とSEO対策がありますが、PPC広告は費用が掛かるため、無料で取り組めるSEO対策に力を入れる人が多いです。
SEO対策についてはGoogleが検索エンジンのアルゴリズムを公表していないため、いろんな人がいろんなことを言っています。
専門家でも意見が分かれることもよくあるので、基本的には「Googleがどのように言っているか?」を基準に判断するのがいいでしょう。
Googleのウェブマスター向け公式ブログやウェブマスター向けガイドラインを定期的に確認することをおすすめします。
またGoogleは2019年のコアアップデート以降、「E-A-T」をより重視するようになりました。
E-A-Tとは「専門性・権威性・信頼性」のことで、どこの誰とも分からない人より、専門性があり他者からも認められ、信頼されている人が作ったコンテンツが高く評価されます。
そしてE-A-Tを測る指標として重要になっているのが、SNSの運用です。
SNSで多くの人に支持され、「○○といったらあの人」というような認知を獲得するほど、SEOでも有利になるわけです。
E-A-Tについては以下の記事でまとめています。
2020年以降の検索キーワードの考え方
SEO対策において、「検索キーワード」の選定は欠かせません。
検索キーワードとは、ユーザーが検索エンジンを利用する際に検索窓に打ち込む語句のことです。
検索数の多いキーワードで上位表示できれば、それだけたくさんの人にホームページを訪れてもらえるチャンスが生まれます。
別の言い方をすれば、検索数の少ないキーワードでいくら上位を獲得しても効果は薄いということになります。
たとえば自分が作った造語とか、「きっと検索数が多いだろう」という予想で上位表示を狙うのは遠回りになりかねないというわけです。
そのため上位表示を目指すキーワードは、ユーザーの気持ちや悩みをしっかりリサーチした上で選定するのが大切です。
とはいえ2020年以降、SEOで検索キーワードを追う時代は終わりつつあると言われています。
というのも、検索エンジンがキーワードではなく、その先にあるユーザーの「検索意図」を読み取ることができるようになってきているからです。
以前は「ホームページ」と「ウェブサイト」とか、「バイト」と「アルバイト」で検索結果に大きな違いが出ることがありました。
しかし現在ではAI技術の発達により、これらのいわゆる「表記ゆれ」への対応は不要になってきています。
とはいえ検索キーワードが、ユーザーの気持ちを理解するためには非常に有効な手がかりであることには違いありません。
キーワードプランナーをはじめとしたツールを活用しながら、検索意図を意識しつつキーワードを探っていくようにしましょう。
Web集客のためのコンテンツの作り方
Web集客するためにはCVRとPVを高めることが重要、という話をしてきました。
そしてCVRとPVを高めるためには、コンテンツの作り方がとても大切になってきます。
何となくブログを書いていても、ただの日記になってしまったり、すぐにネタ切れになったりしてしまいます。
でもCVR/PVを高めるためにはどんなコンテンツが必要なのか? をしっかり理解しておくことで、そのようなことが防ぎ、より成果につながるコンテンツを積み上げることができます。
CVRを高めるためのコンテンツ
それでは、CVRを高めるためにはどんなコンテンツが必要なのでしょうか?
CVRを高めるためには、ユーザーに「ほしい」と思ってもらうことが大切なので、あなたの商品・サービスがユーザーの悩みや問題を解決できることを伝えなくてはいけません。
「ランディングページ」とか「セールスレター」という言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、これらのようなコンテンツをユーザーが最後にたどり着く場所に設置して購入を後押しします。
またユーザーは購入後に後悔しないだろうか、本当に自分にとって必要なのだろうかと購入を迷っています。
そのため、それらの不安を払拭したり、購入を後押しするようなコンテンツも効果的です。
「よくあるご質問」とか「お客様の声」、「口コミ」「商品レビュー」などがこれに当たります。
PVを高めるためのコンテンツ
次に、PVを高めるために必要なコンテンツです。
これは答えから言えば、「ユーザーの問題を解決するためのコンテンツ」です。
ホームページへの集客の大部分は検索エンジンからです。
そしてユーザーが検索エンジンを使うのは、分からないことを調べるため。
つまり、問題を解決するためですよね。
ですのでユーザーの疑問の答えとなるようなコンテンツを用意しておけば、検索エンジンを経由してあなたのホームページへやって来てくれるわけです。
Web集客では多くの場合、ブログやSNSを使ってこれを行いますが、意識しておきたいのは「ターゲット顧客がよく利用している媒体を選ぶ」ということです。
高齢者であればインターネットよりも、新聞の折り込み広告の方が効果的かもしれません。
また若者であればブログで検索エンジンからの流入を狙うより、Instagramを活用した方が効果的かもしれません。
オンライン/オフラインにとらわれず、最適な選択ができるといいでしょう。
さらにもう一つ覚えておきたいのは、検索キーワードによってユーザーの欲求レベルに違いがあるということです。
たとえば単に「空気清浄機」と検索する人と、「シャープ 空気清浄機 値段」で検索する人とでは、購買意欲が違うのが分かりますよね。
そのため、自分のコンテンツもユーザーの購買意欲に合わせて低いところから徐々に高いところへ誘導し、最後にセールスレターへたどり着くように導線を設計しておくと効果的です。
導線設計については以下の記事でも書いていますので、よかったら読んでみてください。
サイト分析するためのデータを収集する
ところで、学生時代に試験のあと「答え合わせ」というのをしましたよね?
Web集客も一緒で、運用した結果どうなったのかを定期的にチェックすることで、成果の出ている施策や改善点が見えてきます。
そしてそのためには、答え合わせをするためのデータを収集しておかなければなりません。
そこで必要になるのが、Googleアナリティクスとサーチコンソールというサイト分析ツールです。
どちらもGoogleが無料で提供しているサービスで、GoogleアナリティクスはPV数や離脱率などのユーザーの行動、サーチコンソールはどんなキーワードで検索エンジンから流入しているかなどのSEOに関するデータが手に入ります。
サイトを公開したら、すぐに導入しておきましょう。
設定方法については以下の記事で紹介していますので、よかったら読んでみてください。
まとめ
以上、Web集客のためのホームページの作り方と運用方法についてのまとめでした。
Web集客は、基本的に手間と時間が掛かるものです。
そのため、コツコツと地道に取り組むことがとても大切になります。
またGoogleがE-A-Tを重視していることからも分かるように、今後はSNSやオフラインでの活動がホームページの評価に大きく影響するようになってきます。
そのためホームページ単体ではなく、いろいろなメディア、そしてオフラインも含めてブランディングを強化していく考え方が重要になるでしょう。