Webサイトやブログのページビュー(PV)数が伸びなくて悩んでいる…… という人は多いと思います。
記事を地道に積み上げればPVは伸びていくとは言われていますが、実際に成果が出るまでには少なくとも3ヶ月以上かかるのが普通ですし、そもそも方向性がズレていれば成果が出ることはありません。
ということで今回は、PVを伸ばすためにやるべきことを整理してお伝えしていこうと思います。
PVを伸ばすにはSEO対策とSNS運用
PVを伸ばすためにはSEO対策、というのは当たり前に言われていることです。
しかし闇雲に取り組むのと、なぜ重要でどう何をすればいいのかを理解できているのとでは成果が出るまでのスピードが全然違ってくるでしょう。
またSEOは時代とともに重要視されるポイントや効果的だとされる手法が変わります。
以前は被リンク数やページ内のキーワード頻出率などが重視されていたため、自作自演リンクや隠しテキストなどのいわゆる「ブラックハットSEO」と呼ばれるような手法でも上位に表示させることができる時代もありました。
現在では検索エンジンの性能が向上し、そのような手法はもちろん通用しません。
しかしそれでも、検索エンジンがどのようなページを高く評価するかという傾向と対策はあります。
現在、検索エンジンがもっとも重要視するのがE-A-Tです。
E-A-Tとは「専門性・権威性・信頼性」の頭文字をとったもので、簡単に言えば「誰が言ったか?」によって検索エンジンの評価が変わってくるというものです。
つまり同じ情報だとしても、より詳しく、他人からの信頼を得ている人の方が有利になるわけです。
そしてそうなると、SNS運用が今後一層重要になってきます。
SNSで影響力があったり普段から他のユーザーと交流していたりすると、それだけで権威性や信頼性の獲得につながります。
E-A-Tについては下記の記事でも書いていますので、よかったら読んでみてください。
SEOはGoogleが大正義
検索エンジンからの流入を狙うには、SEO対策の他にPPC広告もあります。
SEO対策は無料で取り組める反面、成果が出るまでに時間が掛かります。
その点、PPC広告は運用したその日から成果を出すことも可能ですが、広告費が掛かりますし、ちゃんと成果を出すには相応のスキルが必要になります。
そのため予算に余裕のない場合は、中長期的な計画を立ててSEO対策に取り組むのがおすすめです。
SEO対策についてはいろいろな情報が出回っていますが、基本的にはGoogleの方針に従うのが最優先です。
検索エンジンのシェアのほとんどはGoogleですので、Googleの考えをできるだけ理解し、自分のメディアに反映させていくことが大切です。
Googleのウェブマスター向けガイドラインを見れば、「すべきこと・すべきでないこと」が分かります。定期的に確認するように習慣づけましょう。
テクニックとしてのSEOの将来性
SEOというと、「キーワードを見出しの最初の方に持ってきましょう」とか「h1タグは1ページに1つだけ」みたいなテクニック的な部分が注目されがちです。
しかしAI技術の向上により検索エンジンがどんどん賢くなっていますので、テクニックとしてのSEOの重要度は今後どんどん低くなっていくはずです。
「2020年のSEOにおける10個の重要なトレンド【SEOエキスパート58人へのインタビュー】」という記事によると、Googleは現在、キーワードではなく検索意図に合致した結果の表示を目指していることが分かります。
つまり、これからはSEOの観点から優れた記事ではなく、ユーザーの問題解決により貢献できる記事ほど高く評価されるようになると予想できるわけですね。
なお先に紹介した記事では、以下のようなことが書かれています。
「キーワード調査ツールは、コンテンツ作成のための主要なデータセットとの関連性は薄くなるだろう。2020年、本当に賢いSEO担当者は机から立ち上がり、顧客と話にいくだろう。オーディエンスが本当に求めているものは何かを探るためだ。」
Bingのシニア・プログラム・マネージャーであるフレデリック・ダブト氏は、「キーワード調査は古い手法となっていくだろう」と主張している。
しかしキーワードを足掛かりとして検索意図を把握するという手法は有効だと思いますし、キーワードと検索意図を切り離して考える方が逆に不自然ではないかというのが個人的な考えです。
とはいえ上記の引用からは、コンテンツマーケティングのSEO的な観点からの有効性も見て取れます。
コンテンツマーケティングの場合、どうしてもSEOを前提で書かれた記事よりも弱くなってしまうケースがありますが、今後はそういう場合でもコンテンツの価値が適正に評価されることを期待してもよさそうです。
まとめ
以上、PVを伸ばすためにやるべきことのお話でした。
昔も今も検索エンジンの重要性は変わりません。
ただ今後は検索エンジンの評価を上げるためには、検索エンジン以外の場所での活動も重要になってくるように思います。
具体的にはSNS運用やオフラインでの活動、そして顧客理解です。
そういう意味では、より人間力を試される時代になってきたと言えそうですね。