ランディングページとは直訳すると「着地するページ」というような意味で、ユーザーがサイト内ではじめにアクセスするページのことを指します。
Googleアナリティクスなどでランディングページという場合には上記のままの意味なのですが、Web広告運用の場合にはユーザーに注文やお問い合わせをしてもらうために設置したページのことを言います。
今回お話しするのは、後者の意味でのランディングページについてです。
お客様が解決したい問題は複数ある
注文やお問い合わせなど、最終的にユーザーにしてもらいたい行動のことをコンバージョン(CV)と言ったりします。
そしてコンバージョンしてもらうためには、そのランディングページで紹介している商品・サービスによって、お客様の抱えている問題を解決できるということを知ってもらう必要がありますよね。
ここで忘れてはいけないのは、お客様が解決したい問題は複数あるということです。
たとえば僕のやっているWeb制作では、お客様によって以下のどこを重視するかは違ってきます。
- 価格はリーズナブルか?
- ちゃんと成果が出るのか?
- デザインの品質はいいのか?
このように求めるものが違うお客様すべてに、同じように伝えて商品・サービスの魅力を分かってもらうというのは、ちょっと無理があります。
価格を重視するお客様であれば「初期費用や維持費が○○円で、類似商品と比べてこんなにもお得ですよ」とか、成果にこだわるお客様であれば「すでにご利用頂いたお客様はこんな成果を出しています」と見せてあげた方が効果的ですよね?
たとえばこれが「会社案内としてサイトを公開しておきたい(=あまり費用をかけたくない)」というお客様に成果という点からメリットを伝えたり、「多少費用がかかっても成果を出したい」というお客様に低価格をアピールしても、ニーズとズレているためにあまり刺さらないわけです。
そのため同じ商品でも、お客様のニーズに合わせて複数のランディングページを設置する必要があるわけです。
ランディングページを作る際に大切なこと
しかしここで問題になってくるのは、一般的にランディングページ制作を業者に依頼した場合、なかなかの費用がかかることです。
低価格で依頼できるところもありますが、その場合はリサーチやコピーライティングなどの品質はあまり期待できません。
あくまでも目安ですが、ある程度の品質のものとなると30万円~というのが妥当なところかと思います。
またランディングページこそ見た目のデザインではなく、先にも言ったリサーチやコピーライティングが重要になります。
この部分をいい加減にしてしまうとまず成果はでませんので、制作前に構成をしっかり練っておくことが大切になります。
テストページを制作できる環境を用意する
とはいえ、リサーチやコピーライティングからしっかりやってくれる業者に依頼すれば数十万円、場合によっては100万円以上かかることもあります。それを複数用意するとなると、費用もバカになりません。
その場合には、自社サイトで成果を検証できるように、テスト用のランディングページを作れるようにしておくのがおすすめです。
最近ではランディングページ用のレイアウトが予め用意されているWordPressテーマなどもありますので、そういうものを活用するのもいいでしょう。
そうすることで、実際に成果が出るまでターゲッティングやコピーライティングをあれこれテストすることができます。
またWordPressにはABテストができるプラグインもあるので、そういうものを併用することでより検証しやすくなるでしょう。
成果が出たページを作り込む
テストページで成果が出るようになったら、その段階で業者に依頼してデザインを整えるというのもアリです。
すでに成果が出る状態になっているわけですので、リサーチなどに対応していない低価格な業者でも問題ない場合が多いです。
とはいえ、デザインによって成果が下がるリスクもゼロではありませんので、業者は慎重に選ぶことをおすすめします。
まとめ
以上、ランディングページが一つではいけない理由と、ランディングページを作る際のポイントについてのお話でした。
ランディングページはお客様のニーズ(ターゲッティング)や、どんな順序で何を伝えるか(コピーライティング)が非常に重要になります。
そのため費用だけで業者を選ぶと大失敗するおそれもあるわけですが、ここでお伝えしたように事前にテストした上で依頼できれば、失敗を極力避けることができるでしょう。