JOURNAL クリエイティブとマーケティングの話

Webサイト分析とは?その方法と考え方についてまとめてみた【やりっ放しは、よくない】

学生の頃、試験のあとに「答え合わせ」ってやりましたよね?

答え合わせとは自分の回答のどこが正解で、どこが間違っていたのかを確認するという作業なわけですが、実はサイト運用でも答え合わせは必要です。

サイトを運用する際、SEO対策や広告、SNS運用などさまざまな施策をします。

しかしやりっ放しでは、どの施策が効果があって、どこに改善の余地があるのか把握できません。

そのため、ある程度の期間、サイトを運用したら、データを分析して効果測定をする必要があるわけです。

ということで今回は、サイトの成果を伸ばしていくために不可欠な、サイト分析の方法や考え方についてお伝えしていきます。

勘や予想ではなく、データに基づいてサイト運用する

サイト運用においては、「こうかもしれない」という勘や予想はあまり当てになりません。

SEO対策で「このキーワードは狙い目だ」と考えて力を入れて書いた記事が一向に上位に上がってこなかったり、逆に思いもよらないキーワードで流入が起こるなんてことは珍しくありません。

そのため大切なのは、自分がはじめに立てた予想に固執せず、あくまでも実際のデータに基づいてサイトを運用することです。

私自身、「このキーワードは検索上位取れるはず!」と意気込んで書いたブログ記事が鳴かず飛ばすなのに、15分ほどでサラッと書き上げた記事が1位を取り、その後、数年にわたって検索流入の柱になってくれたこともあります。

もちろん事前にしっかりリサーチし、それに基づいて仮説を立てて運用を開始するのはとても大切なことです。

しかし、やってみてはじめて分かることも必ずあります。

それらを無視して自分の仮説にしがみついてしまえば、成果が出るまで遠回りをすることにもなりかねません。

アクセス解析ツールなどを導入してデータを収集し、勘や予測ではなく、実際のデータをもとに改善策を検討しましょう。

サイト分析と改善策の具体例

それでは次に、収集したデータをどう分析し、どんな改善策を立てるかという具体的な方法をご紹介していきます。

ここではサイト運用の要となる集客と販促のための施策で、取り組みやすいものを2つお伝えします。

SEO対策でPVを増やすための施策

サイトへの集客というと、最初に思いつくのがSEO対策という人も多いと思います。

そのためまずは、SEO対策でPVを増やすための施策についてご紹介します。

ポイントとなるのは、「すでに検索上位を取れているキーワードにテコ入れしていく」ということです。

Googleサーチコンソールの「検索パフォーマンス」を見ると、各キーワード(クエリ)の表示回数とクリック数を確認することができます。

Googleサーチコンソールの検索パフォーマンス

ここチェックしたいのは、表示回数が大きくクリック数が少ないキーワードです。

こういうキーワードは、検索結果の上位に表示されているのに、あまりクリックされていない可能性が考えられます。

そのため検索ユーザーの興味を引くような記事タイトルに変更できれば、PVを増やすことが期待できます。

タイトルのつけ方については以下の記事で紹介しているので、よかったら読んでみてください。

なお注意点としては、クリックされることばかりにこだわりすぎて記事の内容とかけ離れたタイトルにしないことです。

それをやってしまうとユーザーの検索意図と合致せず、肝心の検索順位が落ちる危険性もありますし、何よりユーザーからの信頼を失ってしまいます。

コンバージョン率を上げるためのLPO施策

LPOとはランディングページ最適化のことで、ランディングページを改善してコンバージョン率を上げることを言います。

ランディングページを訪れたユーザーは、その内容が「自分には関係ないな」と思えばすぐに離脱してしまいます。

そのためランディングページでは、ユーザーに「自分のための情報だ」と思ってもらえるようメッセージを的確に伝え、取ってもらいたい行動(クリックなど)を取ってもらえるように誘導していくことが重要になります。

とはいえ、どうすればそれが実現できるのかは、やってみなければ分からない部分も少なくありません。

そこで活用したいのが、「ABテスト」という手法です。

ABテストとは、A案・B案を用意してページにアクセスしたユーザーに対し無作為に表示、どちらがより効果的かを検証するというものです。

たとえばキャッチコピーやCTAの位置、購入ボタンの色など、どれが効果的なのか、いくら考えても推測の域を出ないものがあります。

そんなときはABテストで実際に検証してみることで、確実なデータが手に入るわけです。

WordPressであればABテストを導入できるプラグインがいくつかありますが、おすすめは「A/B Testing for WordPress」です。

A/B Testing for WordPress

日本語対応はされていませんが、使い方自体はシンプルなのでそこまで苦労することなく導入できるはずです。

ABテストでコンテンツを検証した上でランディングページの制作を業者に依頼するようにすれば、お金をドブに捨てるリスクもかなり低くできるでしょう。

サイト分析はやった方がいいではなく、必須です

以上、成果を伸ばしていくためのサイト分析の方法や考え方についてでした。

サイト運用にはセオリーみたいなものはありますが、それがすべてのサイトに当てはまるとは限りません。

実際のデータを収集し、それに基づいて改善施策をするという作業は必要になります。

そしてそれを繰り返していく中で、サイトが成長するだけでなく、自分だけのノウハウも蓄積されていきます。

そうして手に入れたノウハウは何物にも代えがたい資産になりますので、ただ闇雲にコンテンツを増やすのではなく、分析・改善にも取り組んでみてください。