JOURNAL クリエイティブとマーケティングの話

SEOキーワード選定をツールに依存すると失敗する理由

SEOキーワード選定には、キーワードプランナーラッコキーワードなどのツールを使用することが多いと思います。

しかし、あまりツールに頼りすぎるのはおすすめできません。

今回は、SEOキーワード選定の際にツールに頼りすぎるリスクと、それを回避して効果的にツールを活用する方法についてお伝えしたいと思います。

キーワード選定ツールに依存するリスク

キーワード選定ツールは月間検索ボリュームや競合の強さ、関連キーワードなどを一瞬で表示してくれる非常に便利なツールです。

ですがその反面、競合が少なく成約につながりやすい、いわゆる「お宝キーワード」を見つけるのには不向きだったりします。

そのもっとも大きな理由は、便利であるがゆえに思考が浅くなり、ついつい「売り手目線」でキーワードを探してしまいがちになるからです。

たとえば「スキンケア」でSEO対策する場合、あなたならどんなキーワードから手をつけるでしょうか?

おそらく「スキンケア」とか「化粧水」とか、パッと思いつくものから… と考えたのではないでしょうか?

実はほとんどの人はそんな感じで、ツールの便利さに依存して選定の切り口が甘くなるのです。

そうなればいくらツールの機能がよかったとしても、吐き出されるリストは似通ったものとなるため、ライバルだらけの中で戦う羽目になるわけです。

キーワード選定は買い手の思考から逆算して見つけ出す

キーワード選定ツールを効果的に使うには、「成果の出るキーワードを見つける」というモチベーションではなく、「こんな悩みを抱えている人は、どんなキーワードで検索するだろう?」という切り口から深掘りしていくことがポイントです。

先ほどの「スキンケア」にしても、「悩み」を起点に考えると、必ずしも購買前提のキーワードで検索をかけるとは限らないことが見えてきます。

なぜなら肌の調子を改善する方法は、商品購入だけではないからです。

食べ物を変えるとか、生活習慣を見直すとか、そういうところからゴール(肌質改善)へアプローチすることだってできるわけです。

でも「売り手目線」で考えてしまうと、そういう悩み起点のキーワードに辿り着くのが難しくなります。

悩みを商品によって解決しようとする人と、それ以外の方法で解決する人では、後者の方は母数は大きくなります。

そこを取りこぼしてしまうのは、あまりにもったいないですよね。

もちろん売り手目線で考えたキーワードの方が購買意欲は高いので、少し導線を整えれば成約できるでしょう。

でもそういうキーワードは得てして競合が多く、SEOの難易度は高い傾向にあります。

対して悩み系キーワードは、すぐには購入につながらないかもしれないけど、SEOの難易度は比較的低いと言えます。

「悩みはあるけど、その商品の存在を知らない」という人なら、順を追って情報を提供していくことで、商品に関心を持ってもらえるかもしれません。

SEOは「急がば回れ」が大事

遠回りに思えるかもしれませんが、競合ひしめく難易度の高いキーワードを狙うより、実際には成果につながりやすいケースが少なくありません。

また何と言っても「売り手目線」ではツールを使ったとしても見つけられないキーワードで攻めていくので、競合が少なく、成果を安定的に積み上げていくこともできるわけです。

悩み起点でキーワードを掘り下げ、ごく基本的なSEO対策で小さな成果を積み上げていく。

この方法なら、時間はかかりますが、将来的には売上を安定させやすく、Googleのアルゴリズム変更にも影響を受けづらいホームページに育てることができるでしょう。